佐賀の水辺を見守る河童「兵主部(ひょうすべ)」
兵主部像松原神社神門移設奉告祭
6月25日、兵主部像松原神社神門移設奉告祭を斎行し、河童「兵主部」像を松原神社の神門にお戻ししました。
「兵主部」は松原川にいたといわれる河童の頭目で、松原神社御祭神の佐賀藩祖鍋島直茂公により改心させられ、この地方の水の守りとなったと伝えられています。
松原神社御創建の当初より神門には兵主部の木像が掲げられ、古来この門ををくぐると水難事故に遭わないという信仰がありました。
昭和50年代頃、盗難や損壊から守るため門から降ろされ、佐嘉神社の斎館で保管することとなり、その後、平成22年には境内の一角に松原河童社を設け兵主部像を安置しておりましたが、この度、現在進めております松原神社の境内整備を機に、古来の信仰にならい松原神社神門へとお戻しすることになりました。
当日は宮司以下祭員が奉仕し松原神社の大前に奉告、約50年ぶりに神門のもとの位置に戻されました。
この地方では、古くから6月には「ひゃーらんさん」という子供たちの水難除けのお祭りを行う風習があります。この兵主部さんは、これからも松原神社の神門の上から、鉢巻を締め大きな目を見開いて、蹲踞した足を踏ん張りながら、子供たちはもとよりこの佐賀の皆様のことを見守って行きます。
大祓並に夏越神事
今年上半期の内に知らず知らずのうちに犯した罪穢れを祓い清め、あとの半年を無事息災に過ごせるようにとの願いを込めて、6月30日午後3時より多くの崇敬者のご参列のもと、「大祓並びに夏越神事」を斎行しました。
またこの日の午前10時からは、天皇皇后両陛下の英国からの還幸啓を奉告する「天皇皇后両陛下英吉利国御渡航還幸啓奉告祭」を斎行しました。
天皇皇后両陛下英吉利国御渡航行幸啓安泰祈願祭
天皇皇后両陛下には、22日から29日にかけて親善の思召しを以て英国に行幸啓遊ばされます。
佐嘉神社・松原神社におきましても、21日午前10時より宮司以下祭員が奉仕して、行幸啓のご安泰を祈る「天皇皇后両陛下英吉利国御渡航行幸啓安泰祈願祭」を斎行致しました。
鍋島勝茂命頌徳祭を斎行しました
松原神社にお祀りする佐賀藩初代藩主鍋島勝茂公(泰盛院様)の御命日にあたる5月7日、ゆかりの方々のご参列のもと、ご遺徳を偲ぶ頌徳祭を斎行しました。
鍋島勝茂公は父である藩祖鍋島直茂公(松原神社ご祭神 日峯(にっぽう)様)と共に佐賀藩の基を築かれ、明暦3年(1657)3月24日(新暦5月7日)に逝去されました。
龍造寺隆信命頌徳祭
松原神社ご祭神の一柱で、「五州二島の大守」・「肥前の熊」と謳われた戦国大名龍造寺(りゅうぞうじ)隆信(たかのぶ)公(深恭明神様)は、天正12年(1584)3月24日(新暦5月4日)、沖田畷(島原市)の戦いで戦死を遂げられました。
御命日にあたる5月4日、その無双の武勇とご遺徳を偲び、宮司以下祭員が奉仕して「頌徳祭」を厳粛に斎行しました。